AEW All Outに向けて、現地から


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シカゴ滞在4日目である。
AEWのサーキットは多くの場合、本来はこれほどの長逗留にはならないが、今回のシカゴのショーは最終日にPPVのAll Outが開催される(シカゴはニューヨーク、ロサンゼルスに続くアメリカ第3の都市であり、衝撃のカムバックを果たしたCMパンクのホームタウンでもある)ため、市街地からは少し離れた場所にあるnow ARENAでのショーが水曜日から日曜日まで続くことになる。チケット販売サイトのチケットマスターでは3興行をすべて観戦できる通しチケットも発売されており、PPVのAll Outのみならず、この一週間が丸ごとAEWのイベントのような感覚を持っているファンも多いだろう。
金曜日と土曜日には、会場から少し離れたコンベンションセンターでファンフェストが開催され、選手との交流やサイン会が行われている。喩えとして適切化はわからないが、ショーとミート&グリートを同地域でおこなうスタイルは、WWEレッスルマニアとアクセスの関係を想像してもらえるとわかりやすい。大勢のレスラーが一堂に会する機会は、大勢のレスラーがファンと交流する機会でもある。同時に、今回のシカゴの一連のショーとイベントが、どれほどAEWとそのファンにとっていかに大きなものかを理解することもできる。実際、すでに開催された水曜日のショーで聞いた客席の歓声は、何か予兆のようなものすら感じさせるほどの熱狂をはらんでいた。
All Outで行われる試合は、タッグタイトル戦とランブルマッチを除いてはすべてシングルマッチ。AEWにたどり着いた選び抜かれた選手の中でも、PPVに出場できる選手は極めて限られている。日本にいるとときに届きづらいと感じるAEWという団体の輪郭を感じ取れるこれ以上ない日となっていると確信を持って言えるので、プロレスのありかは世界のどこにでもありうると信じる人にこそ、見てほしいと思っている。私が所属している団体の代表であるさくらえみも出場する。私も、会場から見届けられれば。

All Outは、格闘技の総合配信サイトであるfite.tvから購入できる。
https://www.fite.tv/